グレーと言われたわいじーくんとの日々②

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時々ハラハラさせられることがあるものの、毎日すくすく成長するわいじーくん。①の続きです。よろしければお付き合いください。

幼稚園入園

幼稚園に入園したわいじーくんは、持ち前の人懐こさで先生方からとても可愛がられました。

もともと絵本が大好きだったわいじーくんは、幼稚園にあるたくさんの絵本に夢中になりました。文字も年少で読めるようになり、家でも幼稚園でも好きな絵本をずっと読んでいました。

保育時間中、自分のクラスからいつの間にか抜け出して、絵本ルームや他クラスの保育室にある絵本コーナーへ行って絵本を読んでいました。担任や補助の先生に連れ戻されてはまたどこかに行き絵本を読んでいることが多かったです。

それでも好奇心強めなわいじーくんは、クラスでの工作やお絵描きの時間も大好きで、幼稚園で作ったものを嬉しそうに家に持ち帰り、園での一日をわた私にはなしてくれました。

外出時の行動

お出かけ大好きなわいじーくん。誰とでも仲良くなりたくて、外出すると見かける人全てに話しかけていました。

すれ違う人はもちろん、工事現場でお仕事中の方や、信号待ちで停車している車の運転手さんにまで、とにかく目に入る人には全て話しかけに行きます。前を歩く見ず知らずの方に後ろから近づいていって手を繋いでしまうことも何度もありました。

その都度、「忙しかったり予期しないところで話かけられても、相手の方が困ってしまうよ」、「いきなり知らない人に触れられたらびっくりするよ。怖がらせてしまうかもしれないからやめよう」と何度も繰り返し話して、やめるように説得しました。

好奇心を抑えきれないのか、どうしてもやめられないようでした。それでもこのまま他の方にご迷惑をかけ続けるわけにいかないので、諦めずにこちらの希望を伝え続けました。

お友だちのお母さんたちとの関わり

誰にでも話しかけに行ってしまうわいじーくんは、もちろんお友だちのお母さんとも話したくて我慢できませんでした。園や公園に行くと、私の近くに居ようとは全くしませんでした。

常に誰かのお母さんに話しかけようと近づいて行きました。とにかく私以外の人と話したくて止まりません。

私以外の人と話す事自体は子どもにとって良い影響があると思っていたので、わいじー君が他のママさんに話しかけている間、私は子どものお友だちに声をかけることにしました。もしこの先学校に入学して誰かに助けを求めなければならない事態になったとき、躊躇なくよく知らない人にでも話しかけられるように、私が練習台になれればいいなと思っていました。

「人の子どもに話しかける暇があったら、自分の子どもをちゃんと見てて」

わいじーくんが何度も話しかけるので、他の子のお母さんたちにご迷惑をかけてしまいました。

わいじーくんには、私の近くにいることや何か気になる事があれば、周りのお母さんたちに聞くのではなく私に聞いてほしいとその都度伝えました。

何度言っても他のお母さんと話したくて我慢することはできませんでした。他の子のお母さんたちは心では迷惑だと思いつつも、わいじーくんが話しかけると一生懸命相手をしてくださっていました。

「今ちょっと急いでいて忙しいから、ごめんね、また今度ね」と本人に言ってくれたら、わいじーくんもそれ以上話しかけには行かないのに。本当に申し訳ないとは思いますが、本人には何も言わずに陰で私を批判する方々の目がとても辛いものでした。

(どうして大人同士だと言い合えることを子どもには言わないのだろう。言わないで仲間内で子どもの親を悪く言うのだろう)

例え小さな子どもでも、きちんと断ればわかってくれることもあります。私が言うより、直接話しかけた人に言われた方が本人には理解しやすいはず。私はそう思っていました。しかしそれを言うと「言い訳ばかりして、自分がちゃんと教えなきゃいけないことを人任せにして、最低」と、きっと言われてしまうでしょう。

わいじーくんの頭の中では、「お母さんはお友だちのママさんが困るからやめようと言うけど、みんなボクの話をいっぱい聞いてくれるし、ニコニコしているから困っていないだろう」という事になってしまっていました。

それでも諦めずに何度も伝え続けるしか、その時の私にはありませんでした。

このような気まずい状況のまま、結局幼稚園での3年間はあっという間に過ぎて行きました。ここまでがわいじーくんの幼児時代のお話です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます♬

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